いつ以来か思い出せない池袋。
池袋に行くときはジュンク堂とリブロ書店のはしごと決まっているので、いつもメトロポリタン改札口から出て向かうんだけど、西武のあのヘンテコリンな制服の警備員を久々に見かけてこっそり写真を撮る。東京の街ってすぐ変わってしまうから、変わってないところをみかけると安心しちゃうのですね。
パティ・スミスの来日に合わせて企画されたのであろうロバート・メイプルソープ写真展。
会場も黒でまとめられていて、モノクロの花の写真がどこまでも続いているので葬儀に参列しているようで少し悲しくなってしまった。死への旅の記録を見ている気持ちになってしまったのかも。
花の種類も、蘭とかリリィとか華奢で心が乱されるような花が多かったな。彼の好みなのかもしれないけど(向日葵って感じじゃないものね)。
帰ってから、澁澤の『フローラ逍遥』をひっくり返して読んでいたら、プルーストの小説の中で蘭は倒錯のシンボルだったとか書いてあって、好きなもの同士ひかれあってんのか…となんとなく納得。
あとは、パティ・スミスがライブで自由であることについてをずっと表現している理由とロバート・メイプルソープが私の中でつながったような気がする。
高揚した気持ちでジュンク堂を上からしたまで走破して(楽しい!)、その後は高円寺に着地。
女子度高めで楽しいひとときを過ごしました。
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