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〜Nuestra patria es Yokohama
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映画/音楽/詩/酒/松田直樹
 
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昨年、講談社文芸文庫から出版された『飛魂』でノックアウトをくらい、(名前だけは存じ上げていた)多和田葉子作品をちまちま読んでいこうと決めた。
 
『言葉と歩く日記』は昨年末に岩波新書から出版された。言葉という表現でどこまでのことができるのか、試行錯誤や気づきが書かれていてとても楽しい。一気に読み終わってしまうのがもったいなかったので、通勤時間にゆっくりゆっくり堪能した。
言葉と言っても読み言葉や書き言葉(書き言葉もパソコンやモバイル端末を使った言葉は切り分けなければならないだろう)では受け取る側も発する側もいろいろ勝手が違う。そこに年代や民族による違いなどが入ってくると解釈も変わる。
言葉は素直ではないし、そもそも言葉は心と別の生きもので両者をつなぐ直線は存在しない
前回のエントリーでSNSとの付き合いを必要最低限にするというようなことを書いたけど、手書きの面倒くささと人に見せなくていいという気楽さがいい具合に自分の中ではまり始めて、最近は手帖に日々のことをほわほわと書いている。
昨年から書道の稽古に力を入れ始めた母が入選をしたというので、先日、展示を観に行ったが楷書や草書、はたまた象形文字などが入り乱れ、言葉を書くという表現の一部しか私は知らなかったのだなぁとびっくりしたのだけれど、今年は自分もこの本に誘われて言葉と格闘する年になりそうな、そんな予感がします。
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私がスーザン・ソンタグのことを知ったのは、パティ・スミスを通してだったように思います。LANDというパティのベスト・アルバムにスーザン・ソンタグからのメッセージが掲載されていて「歯を見せて笑ったあなたの顔」というあたりで、私の記憶の中のパティがたくさん浮かんできて、第三者である私にこんな光景を見せてくれるなんて、この二人はただの関係じゃないな、と。
 
その後何冊か手に取って読んだ本は、厳しい言葉がたくさん並んでいて、立て続けに読むことを躊躇してしまうような気持ちになってしまっていたのです。年末に偶然入った本屋で日記が出版されたことを知り、手にとって頁を繰った瞬間に購入を決めました(金が足りなくてその場で買えなかったけどね…)。
 
山田風太郎『戦中派虫けら日記』、武田百合子『富士日記』に並ぶくらい私にとっては大きな本になりそうです(この日記には続きがあるのでこういう表現なのです)。著作の中でのあの厳しさはこういうことだったのか、なんて悲しくて、なんて寂しそうで、なんて愛おしい言葉なんだ!
同じことで悩み、つまずきながらも、私であることを辞めないこと。変わっていく私を恐れないこと。
人生ってそういうことなんだとわかれば、今の私には十分なのです。
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