スヌープがスヌープ・ライオン名義でレゲエに挑戦した『REINCARNATED』は、肩の力が抜けたアルバムで愛聴していたので、このアルバムの製作を追ったドキュメントを観に行ってきました。夏休みっぽいでしょw
意地悪な言い方をするとアルバムプロモーションとして、映画も作っちゃったのかもしれません。ドキュメントとしては説明が不足しているところもあるしね。
バニー・ウェイラーをはじめ、生き様そのものがラスタを表現しているかのような貫禄のあるおじいちゃんに囲まれていると、スヌープがただの小僧になってしまう絵面に笑いが止まらなかったり、スヌープを見上げる子供たちの眼差しと受け止めるスヌープの表情に心が震えてしまったりと、見るべきところも、もちろんたくさんありました。
「人生で成功を手にすることができる人間は少ないし、だからこそ自分は人の気持ちがわかるんだ」っていうような言葉が出てきてたけど、不特定多数の人の心に寄り添ったものを作れる人ってやっぱりそこらの人と感性が違うのですよね。
彼がレゲエに惹かれた理由がゲットーなのだとしたら、闘争と逃走のきっかけが音楽であるっていうのは今も有効なんでしょうね。
久々にラスタファリズムの本を引っぱり出して読んでますが、アメリカの音楽を語る上で欠かせなくなったヒップホップが生まれる経緯との共通点も多いような気がしてきました。
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