「今はまだその時ではないのかな」
前回のツアーのチケットもはずれ、今回のツアーのチケットもはずれた時に、そう思うことにして諦めていた私の元に、突然チケットが舞い込みました(Hちゃん、多謝)
ツアーの始まる前のUstでオザケンはこんなことを言っていました。
「音楽が大好きで続けられなくなった」
私たちの前から姿を消した理由をさらっとこんなふうに聞かされると思っていなかったので、涙が溢れてきてしまい困りました(好きなことを続けることの苦しさ、続けたいのだけど心が続けることを拒んでいる。普段、心の奥底にしまいこんでいる感情はこんなふうに突然胸を締めつけるのです)。
果たしてオザケンはどんな歌を私たちに聞かせてくれるんだろう。
コンサートは語りと歌で構成されていて、なんと3時間半もの間、幸福で贅沢な時間を過ごしました(それでもまだ喋りたそうなのには笑いが止まりませんでしたが)。
華奢で細身のパンツをはき、ふふっと茶目っ気たっぷりに笑うオザケンは、あの頃と変わらずで。
起承転結にとらわれない言葉を巧みにちりばめて、街に放つように、夜空を彩るように、私たちに投げかける。私たちもそれに応える。
「絆」とか「歌の力」とかいうよくわからない薄気味悪い言葉にうんざりしていたので、会場に拡がるごくごく自然なみんなの声がとても心地よくてその余韻は今も続いています(「歌の力」という言葉がうんざりだと書いたのは、その言葉と裏腹にちっともこちらに響いてこない歌が、日本中に氾濫していたからなんですが)。
あとは、モノローグがとても楽しかった。語りや歌という表現を通して言葉がより輝く人なんだろうね、オザケンは。
楽しいだけじゃない人生だけど、悲しみを抱きながらそれでも希望を捨てきれない道を歩き続ける私たちのポケットにはいつもオザケンの歌があるんだ。
素敵な時間をありがとう☆ まだどこかで会えますように。
隠し撮りだからピンボケなんだぜw
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